片栗
日曜日、一本桜をひとまず写真に収めて、さあヤマメだと
お気に入りの渓流へ。しかしどうやら先行者がいるらしく、
加えて雪シロもキツくて別の川へ移動しようと林のなかを
歩いていると、可憐な薄紫色の花が群生していた。
カタクリの花だ。
デリケートな花らしく、気温が低い時や雨降りの日などは
写真のように花が閉じる、らしい。
ユリ科カタクリ属の多年草で、その名の通り、昔はこの球根
から片栗粉をとった。現在市場に出回っているほとんどの
片栗粉はジャガイモから抽出したデンプン粉で、わずかながら
いまも作られているカタクリの片栗粉は非常に高価、らしい。
豪華な桜もいいけれど、山の花も負けてない。
しばし愛でる。今日は花の日だ。
こちらはウスバサイシンの花。ウマノスズクサ科の多年草。
大きな株立ちや群生といった状況は稀で、花も見逃しやすい
褐色のため見つけられてラッキーだった。
山の釣りはやっぱり楽しい。