薮の先に
rod:Expert Custom EXC510ULX lure:Emishi 50S[YMO]
angler:Daisuke Ito
約1年前の話。
去年7月5日、とある開拓中の渓で釣り上げたイワナ、47cm。
釣り人は伊藤大祐。
田んぼ道を抜け、雑木が密生する薮を漕ぎながら急な斜面を下った先に
流れている川で、ちょうど太陽光線が谷底に差し込む昼頃のできごと。
「川幅2~3mの小渓流で、このイワナが入ってたのはちょっとした
落ち込み下の畳2枚分位の淵。ルアーは蝦夷50Sを使ったんですけど、
これは渓流でオールマイティに使える安定性があってすごく操作しやすい。
白泡の直下に落とし込んで、あとはトゥイッチでヒラを打たせて誘うわけ
ですけど、タイプⅡじゃなくても流れによっては十分にタナを取れるし、
追わせる距離のないその状況では、ノーマルの方が弱い抵抗で細かく
誘えて、止めてヒラを打たせることもラク。
1投目、中層付近でヒラを打たせたら、底の方でギラッと黄色っぽく
反転する魚の影が見えて、ニゴイ?と一瞬思ったけどそんな場所じゃないし、
2投目はミノーをより深く沈めてから誘いを掛けると、
ゴツっと岩を噛んだようにルアーが止まりました。1発目のアワセで
グワッと頭を動かす感触が伝わってきたので、すぐに2発目のバットまで
乗せるアワセでフッキング。グネングネンと大暴れされましたけど、最後は
充実感一杯でネットイン。小さな川でこんなイワナが育っていたことに
とても驚きました」
サイズもいいけど、太さがスゴイです。小さな渓流で、何を喰ったら
こうなるんでしょうか?
こんなイワナを僕も自分のカメラに収めたいものです。