子育て
会社の庭木にホオジロが巣を作りました。
せっせと虫を捕まえてくる親鳥の隙を狙って巣を覗いてみると、
木漏れ日の中で、フワフワの柔らかい羽毛に包まれたヒナが
身を寄せ合っていました。
気持ち良さそうに眠っている子もいれば、親鳥がエサを持って
きたのと勘違いしたのか、せがむように口を開ける子もいて、
あどけない表情がなんとも可愛らしいです。
すると、親鳥が虫をくわえて戻ってきました。
ホオジロは、スズメ目ホオジロ科に分類され、ぱっと見はスズメと
似ていますが、尻尾が長く、またその名の通り顔の黒白の模様が
特徴的。身近な野鳥のひとつですね。
温暖でエサも豊富な初夏は、鳥達の子育てには最適な季節です。
会社の庭先を闊歩する、立派なキジの雄。
キジの繁殖期も今時期ですが、たまに子連れの雌がやって来たり
するので、彼らの巣も近くにあるのでしょう。
ちなみにキジは雌だけが子育てを行ないます。
ホオジロが「チチッ、チチッ」とさえずり、キジの雄が「ケーン」
と大声で鳴き、林の方からはアオゲラの「キョッ、キョッ」という
甲高い鳴き声が聞こえてきます。
草木は生命力に溢れ、鳥達も賑やかな初夏、北国の渓流釣りも
いよいよこれから本格化していきます。木漏れ日の降り注ぐ
美しい森に分け入って、元気一杯の渓魚達に会いに行きたいです。