spacer
Media / Contacts
HOME RODS LURES LANDINGNET ACCESSORY FROM FIELD CRAFTSMANSHIP NEWS MOVIE
NEWS TOP

岩手を巡る

img_7613

 

9月のある休日、花巻市を訪れたときのこと。

ふと目に留まった、たぶん何年か前に

つくられた市のPRポスター。

そこには鹿踊り(ししおどり)の勇壮な演舞

様子と、宮沢賢治の残したひとつの詩。

 

岩手には多くの伝統芸能が

大切に残されていますが鹿踊りも

そのひとつ。

ちなみに花巻で生まれ育った伊藤は

花巻温泉の程近くに親戚の家があって

小さいころからそこで鹿踊りを

よく見ていたらしいです。

「今回早池峰神楽が世界無形文化遺産に登録された

けど、たとえば部落ごとにも古くからのそういう芸能が

しっかり伝承されてる。田舎だったら特別珍しいこと

でもないと思うけどね。鹿踊りは実家の蔵にその衣装が

あったりして特に身近だった」とのこと。

 

そして詩。

「春と修羅」の中に収められている「高原」ですが

恥ずかしながら不勉強な僕は初めて読んだと思います。

宮沢賢治はほかに「鹿踊りのはじまり」という作品も

残していて(これはかろうじて知っていた…)

他の作品同様これもさまざまな読み方ができるわけですが

鹿踊りの本当の精神を風の言葉に聞いたと語られる

すてきな童話です。

 

img_7598

この日ははじめから釣りをするつもりはなく

ウェーダーも家で陰干し中。

まずは宮沢賢治記念館と童話村へ。

 

img_7593

館内には賢治に関する資料がたくさん展示されていて、

作品を読んだことのない人には微妙かもですが

本に描かれている情景がひとつでも心に残っている人は

きっと有意義な時間が過ごせるはずです。

行く前にちょっと何かの作品に目を通すだけでも

見方が変わって、より楽しめるかと思いますし

展示内容の豊富さもさることながら展示方法も

とても工夫されていて小難しいことは考えたくない

僕みたいな人間でも感覚的に楽しめる仕掛けと心遣いを

そこかしこに見ることができます。

興味のある方はぜひ。

 

img_7623

施設は胡四王山の中腹にあり眺めもいいです。

詩や物語に流れる透き通った空気がそのまま

賢治が深く愛した豊かな自然と共に残されている

そんな気にさせるのもこの土地の魅力です。

 

で、じつはメインイベントはここから。

この日は3日間開催された花巻まつりの最終日で

23もの団体がそれぞれの流派の踊りを披露する

大規模な鹿踊パレードが見られると聞いての

お出かけでした。

写真もいっぱい撮りました。その模様はまた後日。