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秋の渓で

angler:Hayato Ozawa
 
イトウクラフト,itocraft,アマゴ,小沢勇人

rod:Expert Custom EXC510ULX lure:Bowie 50S[HYM]

広く移動することはせず、狭く限られたエリアの中で育った
居着きの雄アマゴ。プレッシャーが蓄積しスレが残り続けるため
警戒心が強く、そして賢い。
魚種で言えば同じアマゴでも、積み重ねた経験とともに釣り師の
価値観は研ぎ澄まされていくもの。
「いまは断然、居着きの個体に惹かれるね」と言う小沢。

イトウクラフト,itocraft,アマゴ,小沢勇人

rod:Expert Custom EXC510ULX lure:Emishi 50SD[ITS]

こちらは遡上タイプ。これも小沢が20年以上も前から釣ってきた
個体群だ。独特の迫力、いかつさがある。

イトウクラフト,itocraft,アマゴ,小沢勇人

「今年は夏の終わりが早くて、盆を過ぎたら一気に秋が来た感じ。
松茸とか香茸とかキノコが出始めるのも早かったよ」
流れに泳ぐ渓魚達も、きっと早くやって来た秋を感じ取っている
ことでしょう。

イトウクラフト,itocraft,アマゴ,小沢勇人

さて、明日から大型連休。おおむね天気も良さそうです。
最後のドラマを見つけに、爽やかな秋の渓へ繰り出しましょう。

スプーンで引き出す

angler:Daisuke Ito

イトウクラフト,itocraft,蝦夷スプーン,エキスパートカスタム,尺ヤマメ,伊藤大祐

rod:Expert Custom EXC510UL lure:Emishi Spoon 37・3.0g[GUG]

ウグイを模したニューカラー、GUGにバイトした尺超えのヤマメ。

「スプーンの発送も一段落し、土曜日、のどかな里川の空気を
吸いたくて出掛けてきました。渇水によって、より神経質になった
ヤマメの隠れ家を攻めきるには、ミノーよりも蝦夷スプーンの
メリットを引き出した方が効果的な場面も多かったです」

イトウクラフト,itocraft,蝦夷スプーン,エキスパートカスタム,尺ヤマメ,伊藤大祐

rod:Expert Custom EXC510UL lure:Emishi Spoon 37・3.0g[GUG]

渇水ならではのスポットに入っていたヤマメ。30cmにわずかに
足りなかった泣き尺だけれど、色艶とゴツイ魚体が素晴らしい。

「この時期に、こんなに水がないのは初めてかも。釣りをしてる間
にも水位が下がっていき、今後が心配。とにかく雨が欲しいですね」

梅雨入り前に

イトウクラフト,itocraft,エキスパートカスタム,蝦夷,アマゴ,小沢勇人

rod:Expert Custom EXC510ULX lure:Emishi 50S 1st[AU]
angler:Hayato Ozawa

初夏、本格的な梅雨を迎える前のアマゴ釣り。
「まだまだ序盤だけどね」と言いながらまずはこの季節、
毎年顔を拝みに行く遡上系の個体から狙い始めると、
小沢の操るファーストに口を使ったのはギンケの尺上。
幅広の魚体を手に、ほっと安堵。
「でも、魚の数は少ないな」
あちこち探るも後が続かず、そこから上流へ車を走らせる。

イトウクラフト,itocraft,エキスパートカスタム,蝦夷,アマゴ,小沢勇人

rod:Expert Custom EXC510ULX lure:Emishi 50SD[YMO]

「遡上系とはまた違うギンケ。本流筋の大場所に居着いて
そこで大きくなった魚だね」
ネットに収まったのは34cmと泣き尺のアマゴ。
ルアーは蝦夷50シンキングディープ。リップで潜らせ、
且つ自重によって微妙に送り込んだりステイさせたり、
自在に深度をコントロールしながらさらに派手なヒラ打ちも
がんがんこなせてしまう。
「このルアーだからこそ攻め抜ける、っていうシチュエーション
がやっぱりあるよね」

イトウクラフト,itocraft,エキスパートカスタム,蝦夷,アマゴ,小沢勇人

渓流はこれからがシーズン本番です。
水が動きやすく魚達の捕食性も高まる季節、その一瞬の川の表情
をしかと味わいましょう。

ハイレスポンス・ヘビーシンキング

イトウクラフト,itocraft,エキスパートカスタム

製作中のインジェクションミノーについてですが、只今、
蝦夷50SタイプⅡを発送中です。
バックオーダー分、一度に全てとはいきませんが、出来上がり次第
順次発送いたしますので今しばらくお待ちくださいませ。

イトウクラフト,itocraft,エキスパートカスタム,蝦夷,アマゴ,小沢勇人

rod:Expert Custom EXC510ULX lure:Emishi 50S Type-Ⅱ[BS]
angler:Hayato Ozawa

小沢勇人が釣り上げた雄の尺アマゴ。増水気味の押しの強い川で、
この日はほぼ蝦夷50SタイプⅡのみで通した。
「水量があって、様々なポイントに魚が散っている時なんかは、
立ち位置やポイントを選ばずにそれひとつでどんどん核心部を
攻めていけるルアーが欲しいよね。それが蝦夷50SタイプⅡ。
アップからダウンまできっちり対応するし、ヒラ打ちのアピール力
を備えながら、複雑な流れの中でも操縦しやすい」

イトウクラフト,itocraft,エキスパートカスタム,蝦夷,アマゴ,小沢勇人

格好いいアマゴだ。
上流を見て右岸に流れがぶつかっていて、そのエグレをアップで
タイトに何度も何度も通して反応した魚。
「反応する筋は幅にして10cm位かなぁ。そこから外れると無視。
複雑な流れもあって、かなりシビアな釣りだったよ」

イトウクラフト,itocraft,エキスパートカスタム,蝦夷,アマゴ,小沢勇人

以前もFROM FIELDで紹介したけれど、一日にひとつの川で
4本の尺アマゴをこの蝦夷50SタイプⅡで釣り上げたり、小沢に
とっても絶対に欠かせないルアーなのだ。

森の妖精

イトウクラフト,itocraft,エキスパートカスタム,ボウイ,ヤマメ,伊藤秀輝

岩化け、木化けという言葉もあるように、よく釣る人ほど
ポイントや魚に対して気配を消し、周囲の自然に溶け込んでいる。
そのせいなのか、伊藤の渓流釣りに同行すると魚だけでなく、
山の野生動物を間近に見ることが結構ある。
4月下旬のこと。
大きめの淵でキャストを続けていた伊藤がピタリと動きを止めた。
左手の手の平をこちらに向けて「動くなよ」というサイン。
さては大きなイワナでも追ってきたのかと思ったけれど、
どうも様子が違う。伊藤の視線は水面ではなく、淵の右側の
切り立った岩盤に向いているのだった。
「あの岩陰から出てくるよ」
訳も分からず、そーっとカメラを構える。
現れたのは、まだ黄色の冬毛をまとったテンだった。

イトウクラフト,itocraft,エキスパートカスタム,ボウイ,ヤマメ,伊藤秀輝

テンは夜行性なので、昼間は岩穴や木のホラに入って休んでいる
ことが多く、目に触れる機会は少ない。俊敏で木登りも上手く、
森の中を身軽に動き回りながら、昆虫やカエル、木の実のほか、
小鳥や野ウサギなどの小動物を捕らえて食べている。
そんなテンが伊藤のすぐ視線の先で、やたらとリラックスした
様子でエサを物色している。
「警戒心の強い動物なのに、珍しいなぁ」
見てるとモフモフとして可愛らしい。そしてやはり厳しい
自然を生きる野生動物の気高い美しさを備えている。

イトウクラフト,itocraft,エキスパートカスタム,ボウイ,ヤマメ,伊藤秀輝

最後にカメラ目線を撮りたくて伊藤が声を掛けると、くるっと
こちらに顔を向けて5秒ほど静止…。
あとは斜面をするすると駆け上がり、森の奥へ。
幸運な出会いに感謝。

イトウクラフト,itocraft,エキスパートカスタム,ボウイ,ヤマメ,伊藤秀輝

今年も野山を駆ける季節がやって来た。
この日はまだまだ水温が低く、魚も眠っている感じの所が
多かったけれど、川によって季節の進度は違う。
ここがダメならあそことテンポ良く動いていく。

イトウクラフト,itocraft,エキスパートカスタム,ボウイ,ヤマメ,伊藤秀輝

rod:Expert Custom EXC510ULX lure:Bowie 50S[YMG]

芽吹いたばかりの残雪の渓では十分に良型と呼べるヤマメが
伊藤の手に収まったのだった。
「でも、今日の主役はやっぱりテンだな」
あー楽しかった!という笑みを浮かべて竿をたたんだ。

春渓の岩魚

イトウクラフト,itocraft,エキスパートカスタム,蝦夷スプーン,アマゴ,小沢勇人

rod:Expert Custom EXC510ULX lure:Emishi Spoon 41・5.0g
angler:Hayato Ozawa

木漏れ日の、柔らかい春光に輝く雄イワナ、39cm。
「魚も動き出したばかりで、反応はまだまだスローだよ」と小沢。
前回訪れたときにフワッと一度だけ追った魚を狙い、蝦夷スプーン
5グラムで口を使わせました。

イトウクラフト,itocraft,エキスパートカスタム,蝦夷スプーン,アマゴ,小沢勇人

川端の土手には春を告げる福寿草。
これから少しずつ山も渓も賑やかになっていきますね。
 
 
イトウクラフト,itocraft,エキスパートカスタム,蝦夷スプーン,アマゴ,小沢勇人

さて、今期ニューカラーで受付中の蝦夷スプーン37/41/52は、
4月6日(月)がご注文締切日となります。
どうぞよろしくお願いいたします。

閉幕

angler:Hideki Ito
013

本日の日没をもちまして、今年の渓流も幕を閉じました。
皆さん、お疲れ様でした!
今シーズン最後の週末、伊藤が車を走らせたのは濃密な原生林
に囲まれたジンクリアの渓谷でした。

イトウクラフト,itocraft,エキスパートカスタム,ボウイ,伊藤秀輝

「去年からの豪雨被害の影響で、ポイントがなくなったり、魚の
数が極端に減ったり、本当に難しいシーズンだったけど、そんな
なかでも何とか今年も良い魚と出会うことができたし、最後も
綺麗な川で気持ちよく竿を畳むことができた。自然に感謝だね」

イトウクラフト,itocraft,エキスパートカスタム,ボウイ,伊藤秀輝

rod:Expert Custom EXC510ULX lure:Bowie 50S[AU]

美しい雄の大ヤマメ。言葉を必要としない魚。
他にもご紹介したい魚がたくさんいます。詳しい釣行の模様は
後ほどFROM FIELDにて。

イトウクラフト,itocraft,エキスパートカスタム,ボウイ,伊藤秀輝

ロッドは伊藤がテストを重ねてきたスタッグ復刻モデルのプロト。
エキスパートカスタム最初期からリールシートに採用している
スタッグですが、求める品質のものが入手困難なため受注を停止
してから約7年が経ちます。
現在も復活を望む声を多く頂いております。復刻モデルについて
の詳細はこのオフシーズン中にご案内できるかと思いますので、
どうぞお楽しみに。

秋の渓で

イトウクラフト,itocraft,エキスパートカスタム,ボウイ,アマゴ,小沢勇人

rod:Expert Custom EXC510PUL lure:Bowie 50S[PYG]
angler:Hayato Ozawa

秋色を浮かべた39cmの格好いい雄。
「ほんと厳しいシーズンだけど何とか出会えたよ」と小沢勇人。
一瞬の安堵、そしてさらなる感動を求め、時間の許す限りまた川へ。
詳細は後ほどFROM FIELDでレポートします。

イトウクラフト,itocraft,エキスパートカスタム,ボウイ,アマゴ,小沢勇人

地域によって季節の進み具合は様々ですが、小沢によれば
「いつもより10日位、秋が早いんじゃないかな」とのこと。
陽射しがない日は日中でもフリースを着込んでの釣り。
「朝なんて息真っ白だし、魚に秋のスイッチが入るのも
早かったね」
さて、皆さんのホームリバーはどうでしょうか。
最終月で休日も多く、釣り場のプレッシャーは物凄いですが、
ぜひぜひ悔いの残らないよう思いっきり楽しんでください。

今年の尺

angler:Hayato Ozawa

イトウクラフト,itocraft,エキスパートカスタム,蝦夷,アマゴ,小沢勇人

rod:Expert Custom EXC510ULX lure:Emishi 50S[YMO]

渓流生まれ、渓流育ちの、つややかな尺アマゴ。
年を追うごとに渓流の尺というサイズがその難易度と価値を
どんどん高めています。
「特に今年は個体数が少ないし、本流がダメで渓流に来る人が
いつも以上に多いから魚のスレ具合も尋常じゃない」と小沢勇人。

イトウクラフト,itocraft,エキスパートカスタム,蝦夷,アマゴ,小沢勇人

蝦夷50Sにバイト。ヒラ打ちのアピール力を保持しながら、
瀬でも淵でもアップでもクロスでも、幅広いシチュエーションを
安定してこなす渓流用インジェクションの究極のスタンダード。

イトウクラフト,itocraft,エキスパートカスタム,蝦夷,アマゴ,小沢勇人

rod:Expert Custom EXC510ULX lure:Emishi 50S 1st Type-Ⅱ[ITS]

この日2本目の尺上は、蝦夷50Sファースト・タイプⅡの
激しいフラッシングにヒット。
厳しいシーズンながら釣る人はやはり結果を出してますね。
「ひとつのチェイスが本当に貴重だから、そのワンチャンスを
ものにするために神経を研ぎ澄ましてるよ」

残り1ヶ月

イトウクラフト,itocraft,エキスパートカスタム,ボウイ,ヤマメ,伊藤大祐

rod:Expert Custom EXC510UL lure:Bowie 50S[WP]
angler:Daisuke Ito

夏らしい夏がないまま気付けば8月半ば。久し振りにゆっくり
時間を取っての渓流釣りで出た33cm。

イトウクラフト,itocraft,エキスパートカスタム,ボウイ,ヤマメ,伊藤大祐

個性的なパーマークをくっきりと浮かべた雄ヤマメ。
数年振りに訪れた川、渓相も素晴らしいけれどヤマメの質の高さ
もご覧の通りとびっきり。

イトウクラフト,itocraft,エキスパートカスタム,ボウイ,ヤマメ,伊藤大祐

すっと鼻先の伸びた精悍な顔付き。
なかにはサビの入った魚もいて、山の季節の速さを実感。

イトウクラフト,itocraft,エキスパートカスタム,ボウイ,ヤマメ,伊藤大祐

「去年からの豪雨の影響で魚がほんとに激減した河川が多くて、
餌となる水棲昆虫もいないから例え釣れても魚が痩せ細ってる。
そんな中でもこの川はまだ健康的な姿を保ってた。壊滅状態に
なった川が復活するのには時間が掛かるだろうけど、自然の
再生能力を信じて、ずっと見守っていきたいね」