激流
滋賀県在住、大音満晴さんより。
とにかく釣る人ですが、このアマゴも凄みのある1尾。
rod:Expert Custom EXC630LM lure:Emishi 50S 1st Type-Ⅱ[AU]
「今日は岐阜の河川に遠征です。とあるダム下の釣り場へ。
漁協による魚の放流はダム工事以来なく、さらに下流にも遡上不可な
ダムがあり完全に隔絶された区間です。
しかしこの水域は昔からアマゴの濃い水系であります。ネイティブに
近付いたアマゴを求め、今シーズン2回目の釣行です。
このダム下はとてつもなく押しの強いポイントで、
前回は山夷68にて釣りを組み立てましたが今回は新しいタイプⅡで
攻略してみたく訪れました。
ポイントまでは封鎖された所から自転車で数km走らなくてはなりません。
朝五時過ぎに到着。なんと自転車が一台停めてあります。同じ馬鹿が居るとは…。
放水口下の瀬には9mの長竿を振る餌釣り師が。断って放水口直下へ
入れてもらいます。餌釣り師いわく今日は放水量が多く、水が高すぎるとのことでしたが、
流石はタイプⅡ、放水口直下で4回バイトを得て3匹獲ることが出来ました。
しかしサイズは24~27cmといったところ。40オーバーも居るはず…。
諦められず、餌釣り師が水が高すぎ攻められないということで瀬のポイントを
やらせてもらいました。ガンガンの瀬ですぐに反応があり、29.5cmの婚姻色の
少し出たアマゴが釣れてきました。そして、瀬の終わり、階段状になり淵に流れ落ちる
手前の払い出しで、アップクロスからクロスの角度に蝦夷が差し掛かった直後、
ミノーの抵抗が変わりました。確信を持ってロッドを煽ると確かな重量感。
相手は押しの強い瀬を下ります。下の階段状の爆流に落ちられたらひとたまりもありません。
ロッドを寝かせ止めにかかった直後、今度は石の隙間に潜られ真横からは
まったく寄せられない状態に…。まったく動こうとしません。1分程考えた後、
水没覚悟で相手の上流へラインテンションを一定に保ちつつ移動。魚との距離は約15m。
川の真ん中まで入り込み、真っ直ぐ上へ引いてくると運よく石から出てきてくれました。
しかし一難さってまた一難、もう一度魚が下り始めます。
それをロッドで止め、相手より先に下流へ。ウエーダーには水が入ってきます。
下の淵はおそらく6mはあります。危険を感じつつも、岸にたどり着き、
何とかランディングへ持ち込むことができました。
押しが強いぶん大きく感じたそのアマゴは実際には32cmとスーパーサイズでは
ありませんでしたが、野生的な容姿に心が満たされました。
1stタイプⅡの性能、EXC630のパワー、やっぱり道具の進化ですねえ」
↑この日1匹目の29.5cm。なんとも言えない色合い。
大音さん、いつもありがとうございます。
今回は長文でしたがその場の雰囲気が伝わってきて
楽しかったです。なので、ほぼそのまま掲載しました。
来シーズンもよい出会いがあることを願っています。
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