里山散歩
斜面一面を覆い尽くすように咲き誇るカタクリ。
途中の林道は残雪で車が入れず、けっこう歩きましたけど、
山の新鮮な空気に包まれて気分はハイです。
カタクリは「スプリング・エフェメラル」と呼ばれる植物の
典型で、落葉樹林の木々がいっせいに葉を広げる前、地面に
しっかりと陽射しが届くこの時期に花を咲かせた後、夏まで
のあいだに光合成を行ない栄養分を地中に蓄えます。
その後は地上から跡形もなく消えてしまい、次の春まで地中
で過ごすというライフサイクルを持ちます。
そんな束の間の春を謳歌する可憐な花たちに毎年、ある種の
力強さを感じます。
このキクザキイチゲもスプリング・エフェメラルのひとつ。
遠目には芽吹く前の冬枯れた森も、足を踏み入れれば清楚な
春の花々でじつに賑やかな今日この頃。
肝心の渓流は雪シロの増水で手が付けられず、森を徘徊して
里山の春を満喫した休日でした。
次こそ、綺麗なヤマメに会いたいなぁ…。
コメント&トラックバック