山のジュース
今年最後の写真は魚ではなく、美味しい山の恵みです。
伊藤がせっせと掻き混ぜているのは手作りの山ぶどうジュース。
渓流が禁漁になった晩秋、雫石の山で収穫した野生の山ぶどうを使い、
無農薬・無添加・無糖のまさに天然そのもののジュースを作りました。
まず房から粒を外し、ゴミを取り除いて樽型の容器に移します。
ここで砂糖を加えるのが一般的なようですが、自然の甘みを味わい
たいので砂糖は一切使いませんでした。
甘みを出すコツとしては第一に、霜が降りる直前の完熟した山ぶどう
を採ること。人間だけじゃなく森のクマや鳥たちにとってもごちそう
であるため、彼らに先を越されたり、また完熟期はハチとの遭遇率も
高くなりますがここは妥協できないところです。
容器に集めた山ぶどうは1日1回、丁寧に掻き混ぜながら粒をつぶします。
この作業で皮の甘い部分が液に溶け出していきます。
作り始めて約2週間後…。
丁寧に漉していよいよ完成! 爽やかで野趣溢れる香りが漂います。
(もちろん、醗酵を止めるためにきちんと煮沸し酵母を殺します)
できあがった山ぶどうジュースは味も香りもとにかく濃厚。
ひと口含むと、凝縮された自然の甘みと酸味がぶわっと広がり、
体の奥深くにじわっと染み込んできます。
これはスゴイ…。正直、予想していた以上の美味しさでした。
ちなみに同じ山ぶどうでも栽培ものは収量を増やすための品種改良が
行なわれており、地場の天然ものとは味わいも違うようです。
山ぶどうはポリフェノールや鉄を豊富に含み、健康にも◎
これで元気に冬を乗り切り、気合十分でサクラシーズンを迎えられそうです。
さて、2010年も残りわずかとなりました。
昨年を上回る多くの方々から投稿をいただいたり、また最近では
EXC510「10周年記念モデル」に予想以上の反響をいただいたり、
今年も感謝に堪えない1年でした。本当にありがとうございます。
2011年も皆さんの期待に応えられるよう一歩一歩進んでいきます。
来年も変わらぬご愛顧の程、何卒よろしくお願いいたします。
それでは皆さん、良いお年を!
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